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坂上忍の愛犬パグゾウが死んだ理由|闘病と別れの記録・14年の生涯とは

2025年8月15日

2025年6月6日、坂上忍さんの最愛のパートナーである愛犬・パグゾウが、14歳8ヵ月で天国へと旅立ちました。

テレビ番組「坂上どうぶつ王国」でもたびたび登場し、視聴者からも愛されてきた存在。

その小さな体で、大きな影響を与え続けたパグゾウは、坂上さんの人生を変え、保護活動のきっかけにもなりました。

この記事では、ふたりが歩んだ14年8ヵ月の奇跡の軌跡を、8/15の坂上どうぶつ王国の放送を元に、出会いから別れの瞬間までたどります。

 

 

 【犬種は?】坂上忍とパグゾウの出会い|小さな命との運命の始まり

2011年2月、坂上さんがたまたま寄ったペットショップで、運命の出会いがありました。

目的は、先に飼っていた犬の首輪を買うため。しかし、そこにいた5匹のパグの中で、ひときわ小さな1匹が、坂上さんの心をつかみます。

 

他の兄弟にいじめられたのか、耳はかじられ、体はひときわ小さくガリガリ。

 

抱っこした瞬間、胸がぎゅっと締めつけられ、「今、連れて帰らなきゃ」と直感的に感じたそうです。

 

もうすぐ4ヶ月というのに、体を精一杯伸ばしてもリモコンほどのサイズ。

 

パグゾウは、生まれつき体が弱く“未熟児”と呼ばれる状態。そ

 

れでも、坂上さんは「家に来れば元気になる」と信じ、その場で家族に迎える決断をしました。

当時すでに5匹の犬と暮らしていた東京の家で、押入れを改造した小さな寝床に割り込もうとする姿からは、生きる力と健気さが伝わってきます。

 

こうして始まったパグゾウとの生活は、坂上さんにとって、かけがえのない日々の始まりでした。

 

 

坂上忍とパグゾウの絆|共に過ごした日々が教えてくれたこと

病弱だったパグゾウが少しずつ元気になる姿を見て、坂上さんの中に「行き場のない犬たちも、迎え入れれば生きていける」という思いが芽生えました。

それが、彼の保護活動の原点です。パグゾウを迎えて1年後には、犬の数は7匹にまで増えました。

 

東京での多頭飼い生活を経て、2014年には家族全員で千葉へ移住。広々とした環境の中で、保護犬たちと暮らす“さかがみ家”のスタイルが築かれていきました。

なかでも、パグゾウが最も慕っていたのは、三男の白黒犬「丸山だいち」。

そして、黒い毛並みの「太陽」とも大の仲良し。彼らとの時間が、パグゾウにとって安心できる日常を与えてくれました。

 

さらに、坂上さんはいつしか、パグゾウに話しかけながらアテレコするようになり、日々の中で自然と笑いと癒しが生まれるようになります。

 

それが今ある坂上さん名物「アフレコ」の原点です。

 

「おはよう!今日もいい天気だワン!」そんなやりとりが日課となり、パグゾウは“家族のムードメーカー”として、心を明るく照らし続けました。

 

 

テレビでも話題に|パグゾウが愛された理由

パグゾウは家庭内だけでなく、テレビの世界でも大人気に。

映画『野生の呼び声』のPRイベントでは“PR隊長”として活躍し、愛嬌たっぷりの姿で来場者を笑顔にしました。

 

また、2018年からスタートした「坂上どうぶつ王国」にも何度も出演。

特に初登場となった2018年10月の放送では、その堂々とした姿と愛らしい表情がスタジオの空気を和ませ、一気にマスコット的存在となります。

番組内では、パグゾウの8歳の誕生日を祝う場面もあり、犬用の特製クッキーを前にぱくつく姿は、多くの視聴者が癒されました。

 

SNSでは「可愛すぎる」「毎回癒される」といったコメントが多数寄せられ、パグゾウの存在は“テレビの人気者”として確立されていきました。

 

【病名・死因】パグゾウの闘病記と奇跡の誕生日|病状の詳細も紹介

ところが、番組が始まって半年ほど経った頃から、スタジオでパグゾウの姿が見られなくなります。

そのきっかけとなったのは、繰り返す発作や原因不明の咳でした。

原因の一つは「てんかん」でした。

しかし、症状はそれだけにとどまらず、呼吸困難のような咳が続くなど、明らかに体調が不安定な状態に。

坂上さんは悩み抜いた末に、MRIを含む全身精密検査を決断。しかし、結果は「異常なし」

それでも、咳や発作の症状は収まることなく、パグゾウは日々の中で苦しさと闘い続けていました。

つまり、病名がはっきりしない“原因不明の体調不良”と向き合わなければならない状態だったのです。

 

 

吸入器での処置や、症状を和らげるための投薬を続けながら、坂上さんと家族は常にパグゾウのそばで見守り続けました。

「このまま薬で抑えるのか]

と迷いながらの毎日。それでも坂上さんは、どんなときも「パグゾウを一人にはしない」と決めていました。

 

10歳、12歳、14歳と、命の節目を越えてきたパグゾウ。
そのたびに坂上さんは、「この子は本当にタフガイだな」「見習うことがたくさんある」と語り、感謝の気持ちを忘れることはありませんでした。

 

獣医師から「長くて5〜6年かもしれない」と言われていたその命は、倍以上の14年8ヵ月という時を坂上さんと共に歩み続けたのです。

 

とくに最後の2年は、視力を失い、排尿がうまくできなくなるなど、新たな試練が続きました。

 

尿管の詰まりが疑われ、精密検査の結果、“石”ではなく砂状の異物が尿道をふさいでいたことがわかります。

排尿のたびに吸引処置が必要となる日々の中でも、パグゾウは自己主張を忘れず、ご飯やおやつの時間には全力で「早く早く!」とアピール。

弱っていく体に反して、その瞳には最後まで“生きる意志”が宿っていました。

その小さな命の姿勢が、どれだけ家族に勇気と希望を与えてくれたか、言葉では語り尽くせないほどでした。

 

 

パグゾウが亡くなった夜|最期の瞬間とその理由

別れの時は、ある日突然訪れました。2025年6月5日、パグゾウの呼吸が浅くなり、明らかに元気を失っていました。

それでも晩ごはんはしっかり完食し、傍らには相棒・太陽が静かに寄り添っていました。

そして夜遅く、残された力を振り絞るように発した一声

それはまるで「ありがとう」と言っているかのようだったといいます。

 

翌日、6月6日。パグゾウは、坂上さんと家族の見守る中、静かに息を引き取りました。

「いつかは来るとわかっていたけれど、まだ信じられない」

坂上さんはその後、自身のSNSで静かに思いを綴りました。

 

 

 

 

まとめ|坂上忍とパグゾウの物語が伝えてくれたこと

「この子に出会っていなかったら、今の自分はいなかった」
坂上忍さんは、そう語っています。
パグゾーは坂上さんにとって、保護活動のきっかけであり、人生の再出発を支えてくれた最も大きな存在でした。

14年8ヵ月。未熟児として生まれ、体が弱く、持病と闘いながらも、坂上さんと一緒に奇跡の時間を積み重ねてきた命。

 

その小さな存在は、視聴者にも多くのことを教えてくれました。

「命は平等」「一緒に生きることの意味」「支えるということ」
パグゾーが残してくれたメッセージは、今も、そしてこれからも、多くの人々の心に残り続けるでしょう。

ありがとう、パグゾウ。
あなたがいてくれて、本当によかった。

 

 

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